インドのQR決済-Monyについて

初めてのインド・ネパール 準備編
でも書いたが、インドのQR決済アプリのMonyを使っている。
2025年1月時点で、唯一外国人が海外からオンラインでユーザーアカウントを作成出来るのがMonyだった。
ところが、今回ケララ旅行を計画するにあたってバスを予約しようとして、色々問題を発見したので、滞在中に気がついた事と合わせて、ここに記述しておく。

1 バスの予約で支払いに使えない

実はMonyの問題では無く、バスの予約サイトの制限によるものだった。今回使った予約サイトは、KSRTC というケララ州政府が運営するバス会社のサイト。ちなみにRedBusというアプリでも同じだ。もしかすると公共交通機関はほとんど、外国人の利用を制限しているのかもしれない。

実際、3/19にCherthalaの駅でチケットを買った時、Monyで支払おうとしたら出来なかった。MonyはTransactionを受け付けて、一旦850ルピーを残高から引いたが、鉄道会社側で突っ返した様な挙動だ。やはり外国人のQRは受け付けない様だ。

2 外国人向けのUPI ID

UPI IDは、すべてのUPIユーザーにとっての仮想決済アドレス(VPA)。すべてのユーザーは、UPIサービスにアクセスするために、ユーザーの身元を示す一意の識別子としてUPI IDを持つ必要がある。UPI IDは、銀行がユーザーの口座を追跡する手段として機能する。

6010669XXXX.intl@payworld(XXXXは伏字)が僕のUPI IDだ。この番号がインド中で一意で相手を特定する。この”.intl@payworld“ の部分が外国人を表す。どうも公的機関や公共交通機関は、外国人がキャッシュレスで払うのが嫌いみたいだ。

クレジットカード決済も似た様な環境かもしれない。3月18日にルルモールというショッピングモールに行った時、全てのレジでInternational Card か?と聞かれて、Yesと答えると、別のカード端末を引き出しから出して電源を入れてからソレで決済していた。インドのキャッシュレス決済インフラは外国人向けは別立てになっているのかもしれない。

ちなみに、KSRTCのサイトやインドのREDBUSのアプリでは、海外カードは使えない。

3 個人アカウントのUPI

商店やレストランの支払いで、個人アカウントへは支払えないというエラーが発生する事がある。規則で商店やレストランは、事業者用のMerchant UPI アカウントを使わないといけない事になっている。しかし一部の事業者は多分に税金(この場合は所得税ではなくGST:付加価値税)逃れの為に個人アカウントを使っていると思われる。インドでは4百万ルピーを超える売り上げがあるとGSTの納税義務が発生する。大都市では、これを把握されることを恐れてCash Onlyに戻す小規模店が増えたらしい。QRは続けたい業者が個人アカウントを使っているのでは無いかと想像する。

例えば、壁に貼ってある汚い紙に印刷したQRがプライベートでNGと出たが、グズグズいうと奥から銀行のロゴが入ったプラスチック製の立派なQR板を出してくる。多分、脱税したくて売り上げを個人口座に入れようとしているのだろうと推測。

以上、色々な理由・背景で外国人のQR決済には障壁が存在する様だ。

下に旅行中の決済履歴を書き出した。こうやってみると使えない訳でも無さそうだ。

2026年3月のケララ旅行での決済履歴

  • 3/18 ボート乗り場近くの商店 20 OK
  • 3/19 インド鉄道駅 850 NG(拒否)
  • 3/19 チェサラのレストラン 460 OK
  • 3/19 チェサラのカフェ 250 OK
  • 3/19 India1ATMで現金引出 4000 NG
  • 3/21 マッサージ 4500 OK
  • 3/21 昼食 260 OK
  • 3/21 ボートの途中のカフェ 50 OK
  • 3/21 近所のの売店 20 NG(個人)
  • 3/22 マッサージ 6000 NG(個人)
  • 3/22 レストラン 650 OK
  • 3/23 Kollam駅構内の売店 60 OK
  • 3/23 Aluva駅前のカフェ 130 OK
  • 3/23 Aluva駅前のカフェ 40 OK
  • 3/24 ムンナルの街で8軒全て払えた
  • 3/24 シナモンガーデン 300&1450 NG (入口も売店も個人アカウント)
  • 3/25 歩いて10分のレストランで昼食 160 NG 圏外でインターネット無し
  • 3/25 上のレストラン向かいのカフェ 40 NG 個人アカウント(ど田舎)
  • 3/26 昼食 140 OK
  • 3/26 電気屋 190 OK
  • 3/26 スーパーマーケット 307 OK
  • 3/26 夕食のビリヤニ専門店 180OK
  • 3/26 朝食用のインドスナック 128 OK
  • 3/26 公営の酒売り場 300 OK
  • 3/27 AgodaへHoliday Innの予約6,117.84 OK UPIで払えた
  • 3/27 朝食のチャイとパイ 30 OK
  • 3/27 オバサンのパイ2個 48 OK
  • 3/27 水1本 30 OK
  • 3/27 旅行代理店にコチ行きタクシー手配のデポジット 1000 OK WhatsAppで相手のUPI IDを聞き出して、そこに送金してみたら出来た。
  • 3/27 お茶 15 OK
  • 3/27 明日の朝食のパイ 50 OK
  • この段階で残高348.16ルピー
  • 3/28 コチでマサラチャイ 89 OK

ただし、上記の利用結果を冷静に見れば、商店やレストランではほぼ使えると思って間違いない。

このMonyは、1か月利用しないとサービスフィーとして399ルピー取られる。勿体無いので、今回(2026年3月)は残高を400以下にして、どうなるか見てみる事にした。シナリオ① 強制退会、シナリオ② チャージした段階でサービスフィーを累積分取られる、シナリオ③ チャージしても何も起こらずそのまま。僕は③ではないかとにらんでいる。